・夏休みとラムネ、そしてベルトクイズQ&Q
前回の「
初めてのラジオ体操」に引き続き小学1年の夏休み。
今回はラムネの話です。
あの頃は気温が30度を超えることはあまり無かったように思います。
それでもやっぱり夏は暑かった!
両親は働きに出ていて、家の中には私一人きりです。
夏休みのお約束として、朝10時までは勉強時間と決まっていて
外に出ることが許されませんでした。
ですが宿題もせず、TVにかじりついて過ごします(^^ゞ
そして10時に!さぁ遊びに行こう!!
小学校までの長い長い下り坂を、ひたすら駆け下ります。
校庭には大抵、同級生か近所の友達が来ていましたので
今日は誰が来てるかとワクワクしながら。
夏休み中に友達に会えるのって、なんかうれしかったんです。
でも、その日は知ってる子は誰も来ていませんでした。
そんな時は鉄棒や
雲梯(ウンテイ)やジャングルジムで
時間をつぶします。
鉄棒はもう熱くなっていましたが我慢してぶら下がります。
逆上がりは、まだできません。
この小学校にはまだプールがありませんでした。
(現在はプールも新校舎も建っているので校庭がせまーい!)
プール付きの小学校がうらやましかったです。
汗だくになって遊んで、お昼前。
みんな家に帰ります。私も帰ります。
帰り道、いつもの駄菓子屋に寄ります。
ノドがカラカラなので冷たい飲み物を、と思い
古いカレンダーのウラに書かれた
飲み物の料金表を見ます。
ファンタとコーラーは30円かぁ
(「コーラ」じゃなく「コーラー」と書いてあったんです!)
あ、ラムネなら安い!!
「ラムネちょうだい」
「あぁ、ラムネねぇ、こないだ値上げしたんよ、ごめんねぇ」
「なんぼ?」
「5円じゃったんじゃけど、10円になったんよぉ」
「はい!」
持っていた50円玉を差し出しました。
当時の50円玉は、穴こそ開いているものの
今の500円玉くらいのサイズでした。
「なんじゃ、持っとんたん?はいよ。開けようか?」
ノドはカラカラでしたが、家で冷やして3時に飲もうと
決めました。
「いや、ええよ。ありがと」
店から出るときは「ありがと」が暗黙のルールとなってました。
落とさないようにしっかり両手で持って
長い長い上り坂を一歩一歩。
水滴が両手に付いてべちゃべちゃになりました。
時おりラムネのビンをおでこに当てて暑さをしのぎます。
駄菓子屋を出て約10分。やっと家に到着!
両手はすっかり乾いていました。
ラムネを、冷蔵庫のできるだけ奥に入れます。
12時になりました。
おにぎりを食べながらベルトクイズQ&Qを観ます。
夏休み子供大会はクイズが小学生向けなので
少しは分かります。
あの頃、あの番組は白黒放送だったと思います。
カラーテレビだったんですが、白黒放送がメインの頃でした。
だから司会の押阪忍さんが「はい、赤!」
って、さわやかに言われても、解答者席は白と灰色にしか見えないので
すっごい分かりにくかったです。
白や赤という漢字はまだ習ってなかったので読めません。
「それにしてもQべぇほしいなぁ」って思いながら眺めます。
QべぇはベルトクイズQ&Qのマスコットキャラクターで
クラスでもよく話題になり、大人気でした。
(でも、手に入れたという話は小学校を卒業するまで
誰からも聞くことはありませんでした)
そして3時に!
冷蔵庫までダッシュ!
冷え冷えのラムネを取り出し、栓抜きでシュポッ!と
・・・・とはいきません。
ラムネって王冠ではなく、ガラス玉(ビー玉)で
栓がしてあるのはよくよく分かっていたんですが
幼かった私は、なぜか栓抜きで開けようとしていました。
もちろん栓抜きではどうにもなりません。
思いっきり親指でギューッと押してみました。
・・・指が痛くなっただけでした。
開かないラムネを前に、結構な時間悩みました。
とりあえず、いろいろ試してみるしかないようです。
大きな裁(た)ちバサミで突いてみました!
(危険ですのでマネをしてはいけません・・・)
カツン!カツン!カッツーンッ!!
ビクともしません・・・
釘で打ってみました!
コン!コン!コンッ!!
うーん、釘が小さいからダメなのかな?
五寸釘で打ってみました!
カン!カン!カンッ!!
お?ちょびっと傷が付いたかも!?
(くれぐれもマネをしないでください)
でも、ビンの口がかすかに傷付いたに過ぎません。
飲めるまで何年かかるでしょう・・・
完全な敗北です(-_-;)
もう、試せる物がもありません。
力なくラムネビンを取り、ゆっくり立ち上がりました。
そして、駄菓子屋までの長い長い下り坂をトボトボと歩きました。
「おばちゃん・・・・・・・やっぱりラムネ開けて・・」
「はいよ」
凸型の道具でカシュッ!と。あっさりと。
ジュワワワワワワワァ・・・
店に着くまでにすっかりぬるくなったラムネは
勢いよく泡を吹き出しました。
「はい、どうぞ!」
中身は半分くらいになっていました。
また長い長い上り坂を、とぼとぼとラムネを持って歩きます。
ここで落としては、元も子もありませんから
しっかり両手で持って歩きます。
日差しが強いです。
ガラス玉が、時おりカラカラと小さく音を立てます。
栓が開いたラムネはますますぬるくなってきました。
もう我慢しきれなくて、歩きながら
ぬるーいラムネを少しずつ少しずつ飲んでいました。
10分以上かけて、やっと家に着いた時には
もう、ラムネは残っていませんでした。
何に対してなのかは分かりませんでしたが
くやしくて、少しだけ涙が出ました。
あの時、ファンタかコーラーにしておけばよかった
と、夏休みが来るたび思い出してしまいます。
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